今回の記事から、3DのVtuberになるための知識を紹介していこうと思います。
一通り記事を読み終えれば、確実にUnity上でVtuberとしての動画をアップロードできるようになります。
今回は初回ですので、必要なものや予算について紹介します。
その上で次回以降の記事に進んでいただければと思います。
機器やソフトがそろっている方はスキップしていただいて大丈夫です。
どんな動画がつくれるか
まずは実際にどんな動画が作れるのか、お見せしようと思います。
以前の記事で作ったモデルを使って、30分ほどで作った動画です。
(本当はもう少しクオリティの高いものを用意したかったのですが、早く記事を書きたかったので…)
全身の動きに加え、指の動きもキャプチャーしています。
表情はUnityの機能で後付けしています。
スマートフォンのアプリを使えば、リアルタイムで表情をつけることも可能です。
また、部屋が広ければUnityのプロジェクト内を歩き回ることもできます。
機器・予算について
必要な機器や予算について確認しましょう。
といっても、読者の方々がどれくらいのパフォーマンスをしたいかによって、用意すべき予算は何万円も変わってしまいます。
これから紹介していく機器の予算については、あくまでも筆者自身と全く同じ環境にした場合のものであることに注意してお読みください。
※大前提として、PCが用意されているものとします。
必要なもの① 3Dアバター
Vtuver活動をするなら、まずはアバターがないと始まりません。
自分でモデリングすると時間がかかってしまいますし、高度な技術が要求されます。
しかし、他人に依頼すると高額な費用がかかってしまいますよね。
そこで活用するのが、Vroid Studioというソフトです。
このソフトはSteamからダウンロードすることができます。
第2回目では、boothというサイトを使って、低予算で高クオリティのモデルを作成する方法について、詳細に説明します。
ここでの予算は0~10,000円を想定しておくと良いと思います。
必要なもの② viveトラッカー
全身をモーションキャプチャーするために必要な機器です。
最新の3.0という規格だと、1個19,000円です。
これを頭に1個、手に2個、腰に1個、足に2個つけるので、合計19,000×6=114,000円必要になります。
ただし、後述するHMDをトラッキングにも使った場合は1個分節約できます。
HMDを使うデメリットに頭が重くなる、有線接続のため動きに制限があるということがあります。
筆者は無線環境を整えたかったため、トラッカーを6個用いています。
必要なもの③ ベースステーション
実は前述したトラッカーの認識はpcで直接認識しているわけではありません。
ベースステーションという機器が赤外線を放射することで、座標を取得することができます。
この機器は最低限2個は必要になると思います。
最新の2.0という規格だと、1個の価格が約25,000円ですので、約50,000円は必要になります。

必要なもの④ 固定器具
トラッカーは全身に身に着けるため、固定する器具が必要になります。
こちらは人によってやり方が多様なので、他の方が書かれた下記の記事が役立つと思います。

頭にトラッカーを固定する場合は、こちらの記事の前半部分も参考にしてください。

また、ベースステーションに関しても高い場所に設置する必要があり、別途固定するための器具が必要になります。
ベースステーションに関しては部屋の環境によって、適切な固定をする必要があります。
例えば、賃貸のお部屋に住まれている方は壁に穴をあけられないことが多いと思います。
そのため、こちらも筆者の環境ではなく、他の方の記事を紹介させていただきます。

すべて購入した場合、多めに見積もって15,000円程度になると思います。
必要なもの⑦ HMD
トラッカーのみではSteamVRのルームセットアップが難しいです。
(不可能ではないらしいのですが、ほとんどが海外の記事で断念しました。)
このルームセットアップができないと、リアルの位置とUnity上のモデルの立ち位置に大きく差ができてしまうため、不可欠だと考えます。
HMDはベースステーション2.0に対応しているものでなければいけません。
筆者はVive proのアップグレードキットを中古で購入しました。
コントローラーは後述するContactGloveで代用できますし、ベースステーションもありますので、PCとの接続に必要なリンクボックスが付属しているアップグレードキットにしています。
正直ルームセットアップのためだけに購入するのは憚れますが…
もったいないと感じる方はviveトラッカーを5個にして、HMDで頭トラッキングすることを強く推奨します。
※追記、調べたところ、アップグレードキットの新品での入手は困難そうです。
どうしても新品がいい方は別のHMDを探すか、ベースステーションとコントローラーも付属しているフルキットを購入してください。
必要なもの⑥ ConatactGlove
ConatactGloveは指のトラッキングを行うための機器です。
現在公式で販売されているものは両手セットで68,000円です。
筆者が使っているのはContactGlove1なので、動画のものより精密に指が動くはずです。
必要なもの⑦ ばもきゃ
Unityにモーションデータを送信するためのソフトです。
無料版もありますが、Unityと連携して使う場合は、picxivファンボックス版を利用する必要があります。
支援は月額300円ですが、ソフトをダウンロードしてから支援を解除しても、引き続き使用することができます。

まとめ
全てのものをそろえると30万円ほどかかる、ということでした。
しかし、あくまでも全て新品の場合です。
特にviveトラッカーとベースステーションのセットはメルカリで安く販売されています。
筆者は20万円ほどに抑えることができましたので、気にならない方は中古品の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
さて、次回から本格的に3DVtuberになる方法を説明していきますので、よろしくお願いします。
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